2016年9月19日月曜日

to be human

8月の末からほぼ毎日どこかの塾対象説明会に出ている状況。

印象に残ったのは大谷の説明会。新たな校長が就任して半年が過ぎ、校長の学校運営方針がはっきりしてきた。と言うよりも生え抜き校長の下、大谷の持つ校風の輪郭がより明確になってきた感じがする。

他の学校でも入試委員や募集担当の紹介はあるが、名前と担当地域の紹介程度。大谷では、多分校長のアドリブ、別の言い方をすれば校長のやりたい放題だろうが、ずらりと並んだ担当者に様々な質問をして答えさせる。それも結構時間を取って。評価の分かれるところではあるでしょうが。

急にふられた先生の中には即答できずに困惑している方もいる。このような場面は普通の説明会ではマイナスかも知れないが、しっかりと答える先生もいたり、長々と答える先生もいたりする中で、この学校は様々な個性の先生がチームとして活動しているんだなと理解できる。

多分校長は塾の先生にすべてを見て下さいと訴え、職員たちにはあなた方はパーソナリティーも含めて常に見られているということを自覚しなさいと伝えているように感じた。

授業のシステムと実践報告、昨年度の大学進学実績、次年度の募集要項。これが塾対象説明会の三本柱だがこれだけでは学校の本当の姿は分からない。結局のところどんな先生が、どれほどその学校の理念を理解し、どう子供と接しているかが分からなければ学校を理解したことにはならない。「先生を表に引きずり出す」のが学校を理解してもらえるいい方法だと校長は考えたのだろう。公立では無理やろなぁ。

入試・募集の担当のインタビューだけではなく、若い先生が大谷に勤めてどのような感想を持っているのかを発表するコーナーもあった。百戦錬磨の塾長達を前に緊張した面持ちであったが、しっかりと日々の実践を語る。すでに大谷臭がしていた。

説明をずっと聞いていて飯山校長つまり大谷は個人に目を向け個人を大事にする、ということを訴えているように感じた。それは生徒に対してはもちろん、先生にしても対しても同じなんだろう。個人を大事にしてもらえずして、個人を大事にする先生は育たない理屈だ。

大谷のキャッチフレーズの「 to be human 」はあらゆる個人を大事にするということも含んでいるのだろうと私は理解した。 

2016年度高校入試では関西圏で最も多くの受験者を集めた。保護者、受験生がここなら個人として大事にしてもらえると感じた結果かなと思う。校舎の新築建て替えも始まるらしい。また受験者を集めるだろうな。
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