昨日21日は大阪の塾団体の依頼を受けて講演。タイトルは「京都に学ぶ」。大阪は特に公立トップ校の合格実績はM教室、R塾の両塾が独占し、中小地域塾の影が薄い。その大阪の塾から見れば京都は地域の塾ががんばっているように見えるらしい。その辺の話をしてもらいたいとのこと。
私が思うに大手M教室、R塾の熾烈な合格者シェアトップ争いこそが異常で、何も京都の中小塾ががんばっていて、大阪の中小塾が力が無いとは思えない。
大阪トップの北野高校の合格者数はM教室、R塾だけで募集定員の100%超える!?一方堀川探求科はK進、S基を合わせわせて50%強程度。教室数が多いので合計数が多いのはあたりまえ。見方を変えれば1教室あたりの合格者数は個人塾と差があるわけではない。いや個人塾の方が、1教室あたりの合格者数は多いかも知れない。
この原因は公立王国大阪トップ北野高校の伝統と、所詮16年程度の歴史の堀川探究科の違いであるとか、京都、大阪では教育委員会の塾への対応が違っているとかで(京都の方が府教委、各高校とも塾に対し急速に対応がていねいになってきている)、その他諸々個人塾が十分対応できる余地が京都にはあったのだと分析する。
また京都には数百年の伝統を持つ老舗があるが、老舗とは人脈に支えられてこそ。そして人脈は人そのものを見ること。京都には人付き合いを重んじる伝統があるのだろう。目先の損得、コストパフォーマンスよりもう少し長いスパンで塾を選んでいることも大阪との違い(失礼)であるかも知れないと、偉そうに話す。
後半は私が会長を務める関西私塾の会の会員塾で、京都で伸びている塾の実例を報告。京都ならではの事例を報告できればよかったのだろうが、そんなのはある訳もなし。3塾報告させていただいたが全く方向性が違う三者三様。結局塾生、保護者の期待に応えるために真摯に経営努力されているところに塾生が集まっているという当たり前のこと。これは京都も大阪も無い普遍の事実。
過去数回学校の先生や塾の先の前で講演させていただいたこともあるが、毎回どれほどお役に立てたのかなと不安である。でも最後は拍手もいただいて、安堵した。
2015年5月22日金曜日
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