京都成章や京都廣学館の通信制のような、すでにある高校の併置型とは違い、あくまでも京都文教大学の附属校であるということらしい。したがって京都岡崎にある京都文教中学高校とは別物と考えた方がいい。
通信制の高校に通う生徒は年々増加してきており、2025年は全日制・定時制・通信制に通う全高校生の10%を占める。つまり10人にひとりが通信制の高校に通っているわけだ。2015年は5%だったのでこの10年で倍増したことになる。
増加の原因はいろいろあるだろうが、もちろん小中学生の不登校生が増えたことそしてコロナの影響もあるだろう。これらを消極的な増加の理由とするなら、通学しなくても実は勉強はできるんだ、という積極的理由から通信制を選ぶ傾向が出てきているらしい。
集団の中でみんなといっしょにがんばるのが得意、というのを個性とするならば、同様にマイペースでゆっくりとやる方がいいというのも個性。ならば両方に等しく学ぶ機会が与えられるのは当然でしょうとのこと。確かに正論ですな。
授業(スクーリング)は週2~3日で1日2~3時間。後レポート提出やテストもあるが、私にはイメージがあまりはっきりしなかった。大学受験に向けては時間的に不十分なので、進学を目指す生徒たちは塾の方で面倒を見てもらうこともあるでしょうとのこと。一所にまかせっきりという時代ではなく、さまざまな出会いの中で社会的自立が達せられるとのこと。まぁ塾にとっては悪い話しじゃないけれど。ところで学校に行かない間、彼、彼女らはいったい何をしているんでしょうかね。
通信制と言ってもテレビでよく見る「N高校」の様な広域通信制や文教大学附属の様な京都滋賀限定の地域通信制もあり、またそれぞれが細分されて、目指すところは違うようだ。またその違いによって授業料も違うようなので、注意すべきとのご指摘。もちろん自校はお得ですよと。
10人にひとり。私にとっては結構多い感じがするがこの流れは続くのでしょうか?全日制に通えない子供の受け皿として通信制の学校が増えたのか、通信制の学校を増やしたから通信に行く子が増えるのか?来年度は京都でもう1校通信制の学校が開校するが、通信制に生徒が取られるなら自分とこで通信制を始めればという逆転の発想か…
通信制も多様性の一つ、個性の尊重とするならば、昭和の古い頭で「学校ぐらい行け!」とは言ってはいけないんでしょうね。