2015年7月13日月曜日

名は体を表して、いない。

6月24日、25日は京都八幡高等学校の塾対象説明会。24日は京都八幡高等学校南キャンパス、介護福祉科、人間科学科の2つの専門学科がある。

介護福祉科は読んで字のごとく介護福祉士や福祉に関わる分野への進学を目指すコースであるとすぐに理解できるが、もう一つの人間科学科は何ともわかりにくい名前だ。人間科学科のことを知らない人に「人間科学科って何を勉強すると思いますか?」と尋ねたところ、「心理学とかですか?」との返事。そうですよねぇ。人間の行動科学とか脳の研究とかをしている様な感じがどうしてもする。

京都八幡の公式見解では『人間科学科は、教育・福祉・看護・医療系の大学等への進学を目指す専門学科です。将来、教員(幼・小中高・特別支援)保育士・看護師など「ひとの命に関わる職業で活躍できる人」を育成します。そのために必要な学力を3年間かけて身につけます。』とある。

なるほど、と思ったところでやはりこの名前である必然性は全くなし。て言うか、誤解の元になって有害かも。

とは言え今回の授業見学でこの学科の存在意義は十分にあると思った。授業見学の内容は同じ敷地内にある支援学校の生徒たちとの「授業交流」。当日は体育館で同じ高3同士で体育の授業と言うかプチ運動会のようなものがあった。

当日のスライドです。なかなかいい言葉です。

一見するところほとんど分からないが、やはり他者とのコミュニケーションがとれない生徒がいる。自閉症と言われる子たちかも知れない。

私が感動したのは人間科学科の生徒たちが何のためらいもなしに支援学校の生徒たちと一緒に運動会を楽しんでいたこと。

正直に言えば、ハンディキャップを負った人たちに対して、どう対処してあげればいいのか戸惑うときが自分にはある。もっと素直に役に立てたらと思いながらも自分の身の処し方が分からない。悪気はないが結果において無視しているのと同じこと。

この学科で学んだ生徒たちは私の情けない戸惑いなんかなく、そして上から目線でもなく、自然体で社会的弱者と同じ目線で接していけるんだろうと思う。

プチ運動会を応援しながら、人の痛みが分かる先生や人の命を大切に思う職業人がこの学科から育ってくれればと思った。そしてこの設備と人員は公立でしかできません。志のある中3生、説明会に行ってみたら。自分に向いていればきっとお得ですよ。


なるほど。山田クーン、座布団3枚!

でもくどいようですがやはりネーミングが…

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