2020年9月3日木曜日

カラスといっしょに帰りましょ

 9月2日は京都成章の塾対象説明会。

ここの塾説は校長が挨拶から説明までひとりで取り仕切っていた。

内容は常に簡にして要を得たもの。成章が目指すものは何でそのために何をしているか、生徒募集はこの方針で行きます、と常に現実路線の話しをされる。高邁なる理念を掲げて(それ自体はいいとしても)足下見えてないじゃないの、の学校と比べると非常に分かりやすい。大学行きたきゃウチんとこへ来い、だ。

しかし今年は様子が異なっていて、何か引き継ぎ式のような感じ。「職を辞することにしました。」との文言はなかったものの、世代交代を示唆する発言が多かった。今日の説明会も今までとやり方が変わり、入試広報部長やら教頭が出てきて説明をする。

11年務めたカリスマ校長の後、そりゃやりにくいでしょう。こちらが不安になるぐらいお二方とも緊張していた。多分この教頭が次期校長になるのだろうが、デビュー戦もっとファイトして欲しかったな。

新体制になるのに合わせて大きな変化があった。完全下校時間がなかった、つまり勉強したきゃ最終バス、最終電車まで残ってもかまわない、から、完全下校午後5時30分へ!こりゃまた極端な変更だ。理由は「生徒や教員の安全、健康を守る」ことにあるらしい。まあ生徒については文字通り安全、健康だろうが、教員については結局働き方改革なんでしょうね。

学校にいる時間が短くなってもICT(Information and Communication Technology 日本語で言えば情報通信技術)、の活用により十分カバーできると。すでにコロナの影響による休校中も十分に機能したとも説明される。

ICTは時代の流れというかキャッチフレーズというか各学校触れないわけにはいかないらしく、この秋の説明会でも何度も耳にした。でも学習に便利なことは認めるがそれで教育の質的な変化があるようには思えない。それに同じようソフトを各校が使えば特徴がなくなってしまう。

遅くまで教室の明かりがともり、とことん先生がつきあってくれた「不夜城」呼ばれた学校。ICTでカラスといっしょに帰りましょう、では、成章の面倒見の良さを伝えにくくなってしまいます。



2020年9月2日水曜日

まったりとした信頼感

 9月の塾対象説明会は大谷、京都聖母から始まった。大谷は新装なったホールでの対面形式、聖母はオンラインの説明会でしばらくはアップされるみたい。

大谷高校、今年も志願者は3千人超えの3344人。東洋大学附属姫路の3455人にはあと少し及ばなかったが堂々の関西2位の数字。悪い意味ではなくなぜここまで集められるのか実はよく分からない。

子供たちが楽しく学んでいる学校、クラブ活動が盛んな学校、とはよく言われるが、そんな学校他にもある。募集でがつがつ、なりふり構わず、かと言えばそんな感じもしない。ただ尋ねたことには誠実に対応してもらえる。でもこれだって親切な学校は他にもある。

今年は大学の進学実績が飛躍的に伸び80名と倍増。でも裏を返せば「今まで何してたん」ということ。これはこの学校に対するよく聞かれる批判。

今日の説明会も特に上手だとは思わない。何でもかんでも知ってもらいたいとの気持ちが先立って網羅的になりすぎ。焦点がぼやけて分かりづらい。しかしいいように解釈すれば、誠心誠意、熱心なんだろう。

つまりこの誠心誠意なんでしょうね、大谷の人気は。確信的とは言えないけれど、任せても大丈夫だろうというまったりとした信頼感がある。

校長の話も学校の日常でのちょっとした出来事の中から感じたことを話される。根底には学校は生徒たちのもの、子供たち人生にとって大事な場であるとの思いが感じられる。

そのため学校は謙虚でなければならないということなんだろう。確かに学校の存在自体が目的化してしまうならば、それはもはや学びの場ではない。建物である。

学校は学ぶことの喜びを知り、また目標に向かって耐えることのできる自分を築き上げる場であり、決して単に情報をインプット、アウトプットする場ではない、と。抑えた口調には真実味がある。

いやー、やっぱりなんか信頼してしまいますよね。このへんが大谷の人気の原因でしょうか。

(あくまでも個人の感想であり、効果を保証するものではありません。)

新築の体育館。公式戦もできるようです。


2020年8月29日土曜日

京都女子・京都産業大学附属・龍谷大学附属平安 3日連続

8月26日、27日、28日、3日続けての塾対象説明会。

26日の京都女子はあらかじめ1塾1名のみの参加とし3密回避。席も当然離した状態。

京女の説明会、以前は人呼んどいて上から目線の説明はないやろ、というようなものだったが、最近は説明も資料も詳しくていねいなものになった。ちょっと都合の悪いデータもあるが、そこをあえて隠さないことで信頼も生まれるし、また改革へのリアリティーも出てくる。内部でいろいろ変化が出てきているんだろう。上から目線の発言でごめんなさい。

今年は実施されなかったが以前の授業見学では女子校ならではの落ち着きと(男の子ってやはり落ち着きないですよね!)、京女生のプライドというものを感じた。

27日は京都産業大学附属。

校長自らが説明をする。これはもう話芸である!というくらい噛まずにリズムよくていねいな言葉で説明が進む。110を超えるパワーポイントのシート、かなり踏み込んだ資料も入っているが、緩急をつけてコンパクトに要領よく、そして少しばかりのジョークもまじえて話される。いやー、勉強になるなぁ。

私立大学の定員厳格化による一般入試の難化、また大学入試改革に対する不安感、さらには子供たち保護者の安全志向もあって、附属中高の人気は上がっている。それはそれでいいのだろうが、一方、同志社、立命館系列と異なり、国公立難関私大受験コースを持つ京産大附属や龍大平安ではそちらのコースの存在感が薄れてきている。つまりそのコースへの受験者減少傾向にある。クラブをやりながら定期テストをしっかりやっておけば今や難化した京都産業大学に進学できるならば、それはとても魅力的だ。国公立進学コースへ合格の成績がありながら京産大進学コースを選択する割合が増加しているようだ。この傾向が続けば他大学合格の実績は伸びず、負のスパイラルに入るおそれがある。

これは中学からの入学者も同様で、高校進級時に京産大接続コースを選ぶ生徒と、国公立難関私大コースを選択するものが1:1にまでなっている。こうなると中学生の間に他大学受験に向けてのモチベーションが維持できるのかという心配が出てくる。

他大学進学を目指すなら大学附属でない学校を選択する方が目標を絞りやすい、と中学入試の保護者が判断すれば、中学募集も厳しい状況になるだろう。

28日は龍谷大学付属平安

ここの校長も話しがうまい。上手な政治家の演説を聴くようで、うかうかしてるとなんか説得されてしまうような雰囲気がある。学校説明会でも多くの保護者が説得されるんだろうな。

ここも京都産業大学附属同様、国公立難関私学大進学コースが集めにくくなっている。しかし説明会では余りそのことには触れず、京都のすべての高校からの龍大合格率は27%に過ぎないが、平安の龍大接続コースの龍大合格率は100%であると力説される。そんなんあたりまえやろ、と突っ込みを入れたくなるが、素人の保護者は大きくうなずくかもしれない。

確かに山城通学圏の府立上位校の南陽高校でさえ一般受験で龍大は誰でもという状況ではない。それならば高校から、と考えるのも親心だろう。

それに関連してだろうが、中学入試でも変更があった。今までは中高6年一貫コースの生徒は大学入試については国公立難関大学を目指すコースとして、龍谷大学への内部推薦をもらえなかったが、高校進級時に龍大接続コースへの変更もできるようになった。条件はあるようだが、志願者増の現実路線ではある。しかし京産大附属中学と同様の悩ましい問題は生じるでしょうね。

いっそのこと、京産も平安も他大学受験コースをなくして完全な附属校にしたらどうなんだろう?多分内部ではシミュレーションされているとは思いますが…

下の写真は龍大平安中学校のスクールガイド。大住学園学園卒園生です。なんかうれしい!





2020年8月28日金曜日

対面式塾説再開



そろそろ対面式の塾対象説明会が始まり出した。 

8月25日は同志社香里の塾説に出かけた。例年京橋のホテルで実施していたが、3密になるとの判断で京阪寝屋川市駅前の公共施設で実施。今日び当たり前のアルコール消毒、非接触型体温測定を経て会場へと入る。座席も間隔を空けて座るようにとの要請。こんなんいつまで続くんやろと思うと気が滅入る。そう言えば長いこと京橋の立ち飲みに行っていないな。やはり各人パーティションで仕切られた状態で立ち飲んでいるんだろうか。想像するだけでわびしい…

それはともかく塾説の内容。

校長の話は緊急事態宣言下、学校が休業中の時の様子を話される。いろいろ工夫をされたみたいだが、やはり学校は子供たちがいてこそのもの、という思いが伝わってきた。あって当たり前の学校、居て当たり前の生徒、居て当たり前の先生がなかったという経験は、ある意味それぞれの絆を深くしたのではないかと思う。

2020年入試も中学入試、高校入試とも受験生をしっかりと集めている。中学入試は特に後期試験の倍率が高くなったようだ。これを難化、難化と言ってしまうと来年度入試で敬遠され受験者が減ると困るので、そこにはあまり触れなかったが、五ツ木駸々堂の資料では確実に偏差値は2,3ポイントは上昇。ついに本家京都の岩倉に並んでしまった。

「系列校ならではの教育」を前面に出した説明は年々リアリティーと迫力を増しており、これなら保護者も納得、人気も続くだろう、と思う。

一方京都の岩倉さんはいまだ中入試の塾説はなし。これでは追い越される日が近いかも、と言ったところで「ウチはは偏差値のために教育しているのではありません!」的なことを言いそうやな。

写真はお土産にもらった同志社ロゴ入りマスク。立命館の塾説につけて行こうかな!




2020年6月6日土曜日

WEB塾説

ようやく学校も動き出した。
3月から6月まで振り返ればあっという間だったが、いろいろ決断を迫られることも多かった。

休講にするか継続実施か、オンライン授業は可能か、保護者面談は可能か、高校受験指導会や個別相談会等のイベントは実施できるのか、新入園生募集をいつ再開するか…等々。
(申し訳ありません。7月12日開催予定の「中学・高校進学個別相談会」中止します。この場を借りてご報告します。)

そうこうしてる間に夏期講習をどうするのかの時期になってしまった。京田辺市、八幡市とも小中学校とも夏休みは大幅に短縮される。特に中学高校受験生ともこの期間に勉強量を大幅に増やし2学期に弾みをつけるというのがいつもの段取りなんだが、十分な時間が取れるかは難しそうだ。

中学高校受験生たちもいつもならオープンキャンパスや学校説明会に参加し受験に向けて徐々にモチベーションを上げていくのだが、今年はほとんどがキャンセルとなりメリハリのない状態になっている。それに模擬試験も会場受験がなくなり「おうち受験」(五ツ木書房。分かりやすいネーミング!)となりますます緊張感がなくなってしまう。

でもそれをどう立て直して行くかも私たちの仕事、と思えばマスクのせいで息切れしながらも情熱的に教えていくしかありません。

ところで毎年この時期から実施される塾対象説明会もほとんどがキャンセルとなった。対応は学校によって様々で準備していた資料をそのまま郵送してくるところもあれば、急遽WEBによるオンライン塾説に変更した学校もある。そのWEBもライブによる双方向のもの、ただの動画配信のものもある。

私は塾説は正確な情報の入手の機会であると共に、先生方の本気度を体感する場とも思ってきた。やる気があるな、ここ大丈夫かいな、元気ないぞ、ということが自ずと分かる。それにはやはり会場で生で聞かないと…と思っていたが、WEB塾説なかなか具合がよろしい。

動画配信の塾説は自分の都合のいい時間に視聴できるし、また聞き逃しても聞き直すことができる。また画面を止めてデータもしっかり見ることができる。今までもしっかり聞いていたつもりだが、実は適当に流して聞いていたかもと今さらながら気づいた。

それに京田辺市八幡市から京都市内に行くのは正直言えば結構な負担だった。

毎年8月下旬からは塾説が目白押しで塾説が重なる場合も結構あるが動画配信ならばこれも解消される。負担と重なりがなくなってより多くの学校の説明が聞ける。ただ本音というか微妙なアヤが伝わりにくいというもどかしさは出てくるかも。

動画の中である先生がコロナ後は様々なところで大きな変化が生じるでしょう、と言っていた。なるほど。今までありそうでなかった動画配信の塾説、主流になるかもしれません。

そしてなりよりも、私のイヤミな質問も受けなくて済むので、学校側にとって都合がいいかも!





2020年3月17日火曜日

速報、春恒例、2020年山城通学圏法律高校中期選抜結果

ご無沙汰しています。
春恒例山城通学圏公立高校普通科中期選抜結果です。

なんと10校中6校が定員割れ。京都八幡にいたっては90名の募集定員に対し第1順位希望者がわずか3名、最終合格者は城南菱創からの回し合格1名を加えても4名の合格者。86名の定員割れとなる。

2020年度の京都府南部私立高等学校33校の初年度の授業料・入学金・その他の納付金平均金額は868,558円なので京都八幡は7,500万円の収入減となり、私立ならば管理職の責任が問われるレベル。先生は皆さん熱心なんですがねぇ。

私学から受験生を取り戻す努力は必要だが、もはや構造的な問題になっているような気がする。簡単な話公立高校の定員が多すぎる。個々の学校に適正規模というものがあるならば学校数が多すぎるということ。しかし学校の統廃合は複雑微妙なパワーバランスの中での闘争となり、そう簡単にはいかない。定員減でさえも府会議員の選挙の年には実施されない、というのが都市伝説。

で抜本的な改革はないままにしばらくはこのままか。私企業じゃないのでつぶれませんものね。


城南菱創から南陽への回し合格はここ数年2,3名でしたがついに2桁になってしまいました。勝負ありです。働き方改革でしか校長の顔が見えない学校というのもいかがなものでしょうか?定員割れ防止に来年も定員を減らすのでしょうか…

2019年5月24日金曜日

働き方改革

7月7日(日)開催予定の「中学・高校進学個別相談会」に向けて、現在参加不参加の回答を待っている。

過去1校の例を除いて欠席の返事が帰ってきたことはなかった。しかし昨年は奈良女子大学附属が不参加、今年は南陽高校・同附属中学から不参加の返事。理由は両校とも働き方改革により教員を回すことができないとのこと。確かにこのご時世、そうかもしれない。最強の理由だ。

私学もこの働き方改革のせいでいろいろ大変らしい。現在の働き方改革以前に労働基準局からいろいろ指導が入ったとの噂も聞いている。私学の売りの「面倒見の良さ」というものが結局は生徒との時間の関わり方の長さ、多さであったとするならば、大きな転換を迫られることになる。つまり量から質へ。

でもことはそう単純ではない。「時機を逸する」ということが起こりはしないか。生身の子供を教えていていまこの時機にしかできないこと、この時機にこそやってあげるべきことというものが必ず出てくる。時間制限内でというものとは相いれない。

でもこれこそが改革者からすれば昭和の古い発想と言うのだろう。

南陽は限られた先生の時間を生徒指導に回したいという理由で募集活動の方を控えたいのだろう。それはそれで正しい理由だ。働かせすぎて過労死でも出れば校長の責任は重い。でも今年定員割れしてますやん。もう少し柔軟な発想はできないのでしょうか、と思ってしまう。

まっ、私は親方なんでどんなに働こうが自己責任。ある意味気が楽です。




春恒例2026年山城通学圏普通科中期選抜相関表

  2029年からは公立の入試制度が大きく変わり中期選抜がなくなるので、この相関表も今年で最後か? とは言え、新しくできる前期選抜の「共通枠」、というのが、従来の中期選抜のシステムを踏襲しているようなのでこの相関表はまだ続けられるかな。 でも出願方法が私立の様にオンライン出願にな...