したがって両校とも何か余裕の感じられる説明会となる。
平安は龍谷大学深草キャンパスでの説明会。法衣を着た燧土(すいど)校長の話から始まる。
生徒手帳には2013年は「遍照」、2014年「智慧」、2015年「慈悲」の文字が記され、生徒たちに仏と自分との関わりを考えてもらいたいと説明される。宗教校はこうでなくちゃいけません。
場面が変わって今度はカリスマ校長補佐のデータ満載の現実主義的お話。マシンガンのような早口と独特の色使いのスライドで、話しに引き込まれるというか逆に途中から思考停止になってしまう。まあ手元にはスライドを印刷した分厚い配付資料があるので後で見直すことはできますが。
その資料の中で特に目立ったのは「右肩上がり」のグラフが何枚もあったこと。中学入学者数はこの4年で4.3倍!中学プレテストの受検者は2倍近くに。あと学習到達度の伸び、大学進学実績の伸び、学校評価の伸び、果ては読書数の伸びまでグラフで示される。
私にはこの色使いはないな。 |
確かに人気校だけのことはあると思う。入学者数の増加なんて合格のボーダーを下げればいいだけの話しと思う人もいるかも知れないが、人気がなければそもそも受けにも来てもらえない。入学者数が増えているのはやはりその学校が評価されているということ。右肩上がりが右肩上がりを再生産するのだ。
しかし、一度に見たら胸やけするなー。
お東さん(大谷)の説明会も校長の挨拶から始まる。しかし、今年は前校長で大谷学園の理事が閉会の挨拶をすることになっているので遠慮したのか、募集委員の紹介がその内容。何だかなー。
「このグラフから読み取れることを25字以内で答えなさい。」的な~ |
今やMr.大谷の称号を得た梅垣入試部長が説明される。資料は全体的に色調を抑えた色使いで目に優しい。そしてとっても気を遣った言葉で誠実に話しをされる。
中学、高校の入学者とも大幅に増えているが、矢印付き右肩上がりのグラフは使わず、表と言葉で報告調にすます。「そんなはしたないこと大谷は…」なのだろうか?
グラフも結構載っているが、理系が作ったのか客観的。グラフが客観的なのはを当たり前だろうが、そういう意味じゃなく「独力で読み取って下さいよ」的な冷たさ感じる。それとなぜか散布図がお好きなようで何枚か載っている。正の相関関係が出れば理系の人間は美しいと感じるのでしょうか?
私のような文系の人間にとっては「どやっ!」の平安流右肩上がりグラフが分かりやすいか。
しかしこの「がつがつしてない」ところがいいのか今年は2815人の受験者を集めた。この数字はたとえば京都市内を除く京都府下の中学卒業者全体の7.3%に当たる人数が大谷を受験したことになるとの説明。多くの私学がある中で、14人に1人が「大谷受けたでー。」状態。
なんや結構「どやっ!」してるやん!
右側が「どやっ!」数字 |
最後に「うちの先生方はみんな仲がいいですよ。」とか、「チームプレーでやってます。」という説明もあった。
なんかおっさんばかりやなぁ~(失礼) |
平安はカリスマ校長補佐のトップダウンで受験生を集め、大谷は全員参加で受験生を集める。これもお西さん、お東さんの違いなんでしょうか?
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