今日3月17日は公立一般選抜改め「中期選抜」の合格発表。
京都市内は初めての「単独選抜」ということで受験生、保護者、塾の先生も大変な一日だったことでしょう。あなたまかせの「総合選抜」と異なり、学校の選択は自己責任へと大きく変化しました。作戦通りにみなさん合格出来たでしょうか。
さて春恒例の山城通学圏普通科回し合格相関図をアップします。
表の見方は、例えば莵道高校を例に挙げると、横行莵道高校発表分と縦列の莵道とクロスしている255名は莵道高校を第1順位として莵道に合格した者、縦列西城陽とクロスする7名より右側にある各校の数字は莵道高校は不合格となったが、その学校を第2順位で回し合格となった者の人数を表します。このことから莵道は西城より右の学校より入試ボーダーにおいて上位だったことを表します。
一方、莵道の上の城南菱創の行を見ると莵道へ1名回っています。このことから城南菱創は莵道より上位にあることが分かります。
昨年と比べて城陽と田辺が逆転していることも見て取れます。
昨年度の表はこちらから。
山城通学圏は単独選抜になって10年がたつので学校のランキングも明確になりスムーズにことが運ぶ、と言いたいところだが、志願者の集中度合いが年によってまだ大きく変化する。
ここ数年人気校だったトップ校の南陽が今年は定員割れすれすれ。いつも定員割れの不安にさらされていた莵道に志願者が集中し、結果大量の不合格者。
南陽の不人気は昨年不合格者が多く出たことと、どうしても南陽に入って国公立大学を目指したいという生徒が減ってきているのが原因のような気がする。意欲的な生徒は堀川、嵯峨野、西京を狙う構造的不況かも知れない。南陽、確かにもう少し魅力的な進学校にならないとこの構造不況は変わらないだろう。
莵道は思っているよりも入りやすいと言う「値ごろ感」がでたために人気校となったのかも知れない。しかしこれだけ不合格者が出れば来年はみんながまた敬遠されること間違いなし。
難化、易化は隔年現象と分かっていても、なかなか穴狙いはできない。
ところで専門学科なのでこの表には載せていないが、南陽のサイエンスリサーチは中期選抜で定員割れ。完全に作戦ミス。ある意味私の予言通りとなった。
前期選抜で不合格者を出して、中期選抜で定員割れとはひどい仕打ち。前期不合格者の中には十分学力のあった者もあると思うが、なにせまだ15歳。一度落とされると再チャレンジに不安はあるだろう。ワンランク下げての受験となったかも知れない。こうなると前期選抜、中期選抜の二本立ての存在理由をも揺るがしかねない状況だ。
それはともかく地元、南陽サイエンスリサーチ、山城通学圏の特進系専門学科として応援してたんですけどねー。まさか来年もこのままの選抜方式ではないでしょうね?
ちなみに今年は京都府下全域でもこの表を作成する予定です。私が相談役を務める「中高進学研究会」が主体となって現在作成中です。きっと見物だろうな。乞うご期待!
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