大阪へ行った帰りの学研都市線。選んだわけではないけれど優先座席の前。すでに座っている若者が少しだけ左に譲れば十分に座れる。さて動いてくれるかと思えばまったく気づかずボーっとしている。私が座らなかったその中途半端な隙間に私の前を滑り込むようにして別の若者が座った。
なんなんだこいつらっ!若者としての矜持はないのか。たぶん矜持も読めないし意味も分からんだろうが。
次の駅で老人がその前に立つ。左から最初のボーッとした若者男性A、滑り込み男性B、元からいた40代男性C、二十歳前後の女性D。しばらくの間誰もその老人に席を譲ろうとしない。たまりかねた老人が「私は80歳なんですが」と声を荒げることもなく穏やかにに語りかける。
さて誰が立つか?
ちょっと間をおいて席を譲ったのが40代の男性C。残りの二十歳前後の3人は知らんぷり。
親のしつけがまずありきだろうが、これが日本の教育の結果かと思えばため息が出る。
塾は合格させてなんぼの仕事とこころえてはいるが、それでも受験勉強を通して身につけた学力と教養で社会に役立つ人、弱者に共感できる人になって欲しいと私は思っている。
座った老人が困ったもんですなと、私に目で訴えてこられる。私も2,3度頷きもう一度3人の若者をみた。
見ザル聞かザル言わザルやんか!