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9月, 2020の投稿を表示しています

京都橘大躍進!

  いやはや 9月16日は京都橘の塾説明会。 道路沿いのフェンスには予備校または塾かと思われるような大学進学実績の看板。確かに今年は大躍進と言える。この学校明るく楽しそうで雰囲気はいいのだが、進学実績もう一踏ん張りして欲しいなと言うのが業界での評価だった。言い方を変えれば楽しいだけではねぇ、ということ。 国公立大学89名、関関同立157名と昨年度と比べて大幅増加。少し頼んなかった中学からの入学生もしっかりと実績に絡んできている。 中学も高校も入試時点で大きな変化はなかったはずなのでうまく伸ばせたんでしょう。やりゃあできるじゃないですか。(失礼) 30分にもわたる大熱弁でした! 新任校長の挨拶はなかなか熱かった。挨拶専用にパワーポイントの資料を作成し、自分の経歴紹介から始まり自分の理念を語る。保健体育の教諭出身なので体育会系のにおいがプンプンするが、個人の能力とは別に集団の向上心がやる気を下支えし、それがまた個人の能力を引き上げてくれる、という説明は納得できる。塾でも人の足を引っ張るようなことなく、みんなが前向きに受験に取り組んでくれる学年はやはり進学実績はよくなる。 いい進学校、いい進学塾というのはこの雰囲気作りができているところなんでしょう。 ただ、もし集団の力を強調するあまり全体主義的な発想になるならば、私は好まない。中学校の時にやたらと連帯責任を連発する先生がいたなー。自分の教師としてのリーダシップのなさを、生徒に責任転嫁していたとしか思えない。まあ、古い時代の話ですが。 説明会終了後、授業見学。高3の卒園生と廊下でばったり出会う。こちらが恥ずかしくなるくらいはしゃいでくれた。国公立看護系を目指して頑張っているらしい。頑張ってください。 皆さん落ち着いて授業を聞いている。何か清潔感すら感じられる。これもいい雰囲気ということなのでしょうか。

オンライン説明会 立宇治 奈良登美 聖母

コロナを機会にオンラインによる塾対象説明会が始まった。考えてみれば今まであっても良さそうなものだが、なかったですね。 今まで通りの 対面式の塾説も出来不出来があるように、オンラインもやはり出来不出来というか準備不足、または見る人の立場に立ってつくられていないものがある。 資金力の違いなんでしょうか、立命館宇治のZoomによる説明はよくできていてストレスなく見ることができた。 新任の外国人の校長挨拶は壇上の姿をライブで写し、どんな人物なのかをしっかりと見せてくれる。塾と学校との連携をしっかりと、と日本文化を理解していらっしゃる。 また詳細について説明するときは文字やグラフが画面一杯に大きく出るが、説明者をワイプ(小窓)で抜いて見せてくれるので、ああここは強調したいんだなとかの表情が分かってオンラインながら臨場感がある。最後にオンラインで質疑応答もできるのも便利。 内容は同志社香里と同様、ここもしっかりと大学系列校ならではの教育を強調される。でもちょっと上から目線の話し方が気になる。いいことやってんなら中学の偏差値もうちょっと上がるはずなんだがなぁ。 奈良学園登美ヶ丘のオンラインは素人に産毛が生えた程度のレベル。時間になってんのに画面に天井映っててどうするの!説明の間もマイクに雑音が入って気になる。 大学進学実績は生徒数の割には濃い内容となっているのは結構なこと。でも小学校から上がってくる子たちの扱いが、ありがたいのかじゃまなのか、なんか中途半端な感じがする。 聖母女学院はライブでなく収録されたものをオンラインで流す。 オーストラリア出身の校長はの日本語の字幕入りで英語で話す。おい、日本語しゃべれるはずだろ!英語で話して煙に巻くのは素人相手にしてほしい。こちらはあなたの日本における本気具合を知りたいわけ。自分が経営している英語学校のHPでは上手に日本語で話しているでしょ。 内容については資料が大写しになり声が聞こえるだけ。それも朗読調で。それだったら資料郵送してくれたら自分で読むし。 塾対象説明会は塾に対する情報の提供であると共に、塾の先生の口を通して自校の良さを保護者にアピールする場でもある。対面でないからこそもっと工夫して印象に残るようにして欲しいな。

レレレ校長、東山

 9月3日は東山の塾説明会。5階7階のツーフロアをわざわざとって密を避ける。発表者は上がったり下がったりで大変そう。 今年着任の新人校長の挨拶から始まる。校長自身が東山高校の出身。東山でのいい経験で自分はどう変わったのか、そのいいところを生徒たちにも経験して欲しいと熱く語る。そして子供たちに熱き思いを持ち心に灯をともしてあげるのが東山の役目である、と。 「豚汁会」と称し自習で残った生徒たちに校長自らが振る舞うこともあるらしい。一杯の豚汁を通し人と人とのふれあいの中で、心に灯がともるかもしれない。先輩目線だな。 天才バカボンのレレレおじさんに自分をなぞらえ「レレレ校長」と称し一日一回校内の掃除をする。ひたすら掃除を続けることで悟りを得た、釈迦の弟子のシュリハンドクにもたとえられる。そうだ、東山は仏教校だった。 まっ、とにかく元気のいい校長だ。昨年まではクールな校長代理がこの挨拶を務めていた。理路整然としていたが余り心に響かなかった。今度の校長は男子校の保護者の心に灯をともすことができるでしょう。 説明会の内容はいきなり入試におけるコロナ対応についてから始まる。特にコロナにより受験できなかった者への追試験のあり方について結構時間をとる。そんなん後でもいいやんと思うが「神は細部に宿る」すなわちウチは子供たちに対して細かな気配りができる学校ですよのアピールなのかな? 私がいつもこの学校に望むことはもう少し大学の進学実績を伸ばせないかというもの。 京都の中学入試は進学校では洛南洛星を頂点としその次に東山それより下は京都産業、大谷、龍大平安、京都橘がほぼ並ぶような状況にある。同じ男子校の洛星の併願校として特に京都市内の受験生はセットのようにして受験する場合が多い。五ツ木駸々堂の目標偏差値も結構高い。それならもっと出さないと。 京都では洛南洛星のツートップ状況が長く続き変化のない状況。なんかおもしろくないですね。元気な校長、こちらにも灯をともしてください。

カラスといっしょに帰りましょ

 9月2日は京都成章の塾対象説明会。 ここの塾説は校長が挨拶から説明までひとりで取り仕切っていた。 内容は常に簡にして要を得たもの。成章が目指すものは何でそのために何をしているか、生徒募集はこの方針で行きます、と常に現実路線の話しをされる。高邁なる理念を掲げて(それ自体はいいとしても)足下見えてないじゃないの、の学校と比べると非常に分かりやすい。大学行きたきゃウチんとこへ来い、だ。 しかし今年は様子が異なっていて、何か引き継ぎ式のような感じ。「職を辞することにしました。」との文言はなかったものの、世代交代を示唆する発言が多かった。今日の説明会も今までとやり方が変わり、入試広報部長やら教頭が出てきて説明をする。 11年務めたカリスマ校長の後、そりゃやりにくいでしょう。こちらが不安になるぐらいお二方とも緊張していた。多分この教頭が次期校長になるのだろうが、デビュー戦もっとファイトして欲しかったな。 新体制になるのに合わせて大きな変化があった。完全下校時間がなかった、つまり勉強したきゃ最終バス、最終電車まで残ってもかまわない、から、完全下校午後5時30分へ!こりゃまた極端な変更だ。理由は「生徒や教員の安全、健康を守る」ことにあるらしい。まあ生徒については文字通り安全、健康だろうが、教員については結局働き方改革なんでしょうね。 学校にいる時間が短くなってもICT (Information and Communication Technology  日本語で言えば情報通信技術 )、 の活用により十分カバーできると。すでにコロナの影響による休校中も十分に機能したとも説明される。 ICTは時代の流れというかキャッチフレーズというか各学校触れないわけにはいかないらしく、この秋の説明会でも何度も耳にした。でも学習に便利なことは認めるがそれで教育の質的な変化があるようには思えない。それに同じようソフトを各校が使えば特徴がなくなってしまう。 遅くまで教室の明かりがともり、とことん先生がつきあってくれた「不夜城」呼ばれた学校。ICTでカラスといっしょに帰りましょう、では、成章の面倒見の良さを伝えにくくなってしまいます。

まったりとした信頼感

 9月の塾対象説明会は大谷、京都聖母から始まった。大谷は新装なったホールでの対面形式、聖母はオンラインの説明会でしばらくはアップされるみたい。 大谷高校、今年も志願者は3千人超えの3344人。東洋大学附属姫路の3455人にはあと少し及ばなかったが堂々の関西2位の数字。悪い意味ではなくなぜここまで集められるのか実はよく分からない。 子供たちが楽しく学んでいる学校、クラブ活動が盛んな学校、とはよく言われるが、そんな学校他にもある。募集でがつがつ、なりふり構わず、かと言えばそんな感じもしない。ただ尋ねたことには誠実に対応してもらえる。でもこれだって親切な学校は他にもある。 今年は大学の進学実績が飛躍的に伸び80名と倍増。でも裏を返せば「今まで何してたん」ということ。これはこの学校に対するよく聞かれる批判。 今日の説明会も特に上手だとは思わない。何でもかんでも知ってもらいたいとの気持ちが先立って網羅的になりすぎ。焦点がぼやけて分かりづらい。しかしいいように解釈すれば、誠心誠意、熱心なんだろう。 つまりこの誠心誠意なんでしょうね、大谷の人気は。確信的とは言えないけれど、任せても大丈夫だろうというまったりとした信頼感がある。 校長の話も学校の日常でのちょっとした出来事の中から感じたことを話される。根底には学校は生徒たちのもの、子供たち人生にとって大事な場であるとの思いが感じられる。 そのため学校は謙虚でなければならないということなんだろう。確かに学校の存在自体が目的化してしまうならば、それはもはや学びの場ではない。建物である。 学校は学ぶことの喜びを知り、また目標に向かって耐えることのできる自分を築き上げる場であり、決して単に情報をインプット、アウトプットする場ではない、と。抑えた口調には真実味がある。 いやー、やっぱりなんか信頼してしまいますよね。このへんが大谷の人気の原因でしょうか。 (あくまでも個人の感想であり、効果を保証するものではありません。) 新築の体育館。公式戦もできるようです。