29日金曜日は京都廣学館高等学校(現・南京都高等学校)の塾対象説明会。
今春の大学入試では「大学進学コース」(なんと分かりやすい名前!)から同志社、立命館、関西大学の合格者が出た。数は少ないが、高校入学時の成績から見ればよくぞここまで、と言える。失礼かも知れないが、
あえて言えば「底辺校から関関同立!」だ。これはすばらしいことだと思う。
同じ成績で行ける公立高校に入学していれば、まず無理だったんじゃなかろうか。
成績推移のグラフを見ても、高3になってようやく上がり始めている。高校入学時点では基礎的な部分もまだ不十分な生徒が多かったはず。焦らず基礎をやり直してからの大学受験。先生方の苦労は並大抵のものではなかっただろう。
生徒達ももちろん苦労したことだろう。生徒と先生で苦労を分かち合えた事、つまり相互の信頼が今春の実績につながった。情熱の勝利だ!(大袈裟かな)
来春の校名変更とコース制の改編、それと創立30年にこの大学進学実績が華を添える形となった。
高校1年次から4年生大学進学へ特化した「アドバンス」と、2年次より6系列に分化しそれぞれの進路希望に対応できる「ジェネラル」の2コース制となった。
説明会の話しでは、大学進学実績が出たからと言って全てをそちらにシフトするのではなく、中学校で勉強しきれなかった生徒達にもう一度やり直しの機会を与え、彼らにとことん付き合い、自信をもたせ、進学であれ就職であれ社会に貢献できる人材を育てたいということに、重点が置かれていたように思う。
そしてこれが故・本部廣哲氏の学校創設の理念だったのだろう。
しかし説明された先生方、いつもより緊張されていたなぁ。聞いていてこちらも体がこわばってきた。それだけこの校名変更、改編に対する思いが強いのかも知れない。みなさん真面目すぎる。
説明会終了後は授業見学。学校によっては「まだまだ塾の先生にお見せできる状況ではありませんと。」といって授業公開しないところもあるが、「良いも悪いもすべてて見て下さい。」
何も心配することはありません。出会った生徒は挨拶してくれました。大学進学コースの3年は集中して授業を聞いています。総合コースの1年は少し集中力のないのがちらほら。でも10年近く前になるかな、以前の授業見学から比べれば本当に落ち着いた雰囲気で授業が行われている。
引率してくれた先生も「だいぶ変わりましたやろ。まだやんちゃなんも少しいてますが。」とにこにこして話しをされる。愛情深いんだろうなぁ。
山城地域にある数少ない私学の一つ、頑張ってもらいたいと思う。
午後からは某国立高等学校の先生がお越しになった。好き放題言わせていただいたが、オフレコ話ばかりなのでここではお伝えすることができません。こここそ大幅な組織改編をしないと、国立京都化石学校になってしまいますよ。