過去1校の例を除いて欠席の返事が帰ってきたことはなかった。しかし昨年は奈良女子大学附属が不参加、今年は南陽高校・同附属中学から不参加の返事。理由は両校とも働き方改革により教員を回すことができないとのこと。確かにこのご時世、そうかもしれない。最強の理由だ。
私学もこの働き方改革のせいでいろいろ大変らしい。現在の働き方改革以前に労働基準局からいろいろ指導が入ったとの噂も聞いている。私学の売りの「面倒見の良さ」というものが結局は生徒との時間の関わり方の長さ、多さであったとするならば、大きな転換を迫られることになる。つまり量から質へ。
でもことはそう単純ではない。「時機を逸する」ということが起こりはしないか。生身の子供を教えていていまこの時機にしかできないこと、この時機にこそやってあげるべきことというものが必ず出てくる。時間制限内でというものとは相いれない。
でもこれこそが改革者からすれば昭和の古い発想と言うのだろう。
南陽は限られた先生の時間を生徒指導に回したいという理由で募集活動の方を控えたいのだろう。それはそれで正しい理由だ。働かせすぎて過労死でも出れば校長の責任は重い。でも今年定員割れしてますやん。もう少し柔軟な発想はできないのでしょうか、と思ってしまう。
まっ、私は親方なんでどんなに働こうが自己責任。ある意味気が楽です。