2020年8月29日土曜日

京都女子・京都産業大学附属・龍谷大学附属平安 3日連続

8月26日、27日、28日、3日続けての塾対象説明会。

26日の京都女子はあらかじめ1塾1名のみの参加とし3密回避。席も当然離した状態。

京女の説明会、以前は人呼んどいて上から目線の説明はないやろ、というようなものだったが、最近は説明も資料も詳しくていねいなものになった。ちょっと都合の悪いデータもあるが、そこをあえて隠さないことで信頼も生まれるし、また改革へのリアリティーも出てくる。内部でいろいろ変化が出てきているんだろう。上から目線の発言でごめんなさい。

今年は実施されなかったが以前の授業見学では女子校ならではの落ち着きと(男の子ってやはり落ち着きないですよね!)、京女生のプライドというものを感じた。

27日は京都産業大学附属。

校長自らが説明をする。これはもう話芸である!というくらい噛まずにリズムよくていねいな言葉で説明が進む。110を超えるパワーポイントのシート、かなり踏み込んだ資料も入っているが、緩急をつけてコンパクトに要領よく、そして少しばかりのジョークもまじえて話される。いやー、勉強になるなぁ。

私立大学の定員厳格化による一般入試の難化、また大学入試改革に対する不安感、さらには子供たち保護者の安全志向もあって、附属中高の人気は上がっている。それはそれでいいのだろうが、一方、同志社、立命館系列と異なり、国公立難関私大受験コースを持つ京産大附属や龍大平安ではそちらのコースの存在感が薄れてきている。つまりそのコースへの受験者減少傾向にある。クラブをやりながら定期テストをしっかりやっておけば今や難化した京都産業大学に進学できるならば、それはとても魅力的だ。国公立進学コースへ合格の成績がありながら京産大進学コースを選択する割合が増加しているようだ。この傾向が続けば他大学合格の実績は伸びず、負のスパイラルに入るおそれがある。

これは中学からの入学者も同様で、高校進級時に京産大接続コースを選ぶ生徒と、国公立難関私大コースを選択するものが1:1にまでなっている。こうなると中学生の間に他大学受験に向けてのモチベーションが維持できるのかという心配が出てくる。

他大学進学を目指すなら大学附属でない学校を選択する方が目標を絞りやすい、と中学入試の保護者が判断すれば、中学募集も厳しい状況になるだろう。

28日は龍谷大学付属平安

ここの校長も話しがうまい。上手な政治家の演説を聴くようで、うかうかしてるとなんか説得されてしまうような雰囲気がある。学校説明会でも多くの保護者が説得されるんだろうな。

ここも京都産業大学附属同様、国公立難関私学大進学コースが集めにくくなっている。しかし説明会では余りそのことには触れず、京都のすべての高校からの龍大合格率は27%に過ぎないが、平安の龍大接続コースの龍大合格率は100%であると力説される。そんなんあたりまえやろ、と突っ込みを入れたくなるが、素人の保護者は大きくうなずくかもしれない。

確かに山城通学圏の府立上位校の南陽高校でさえ一般受験で龍大は誰でもという状況ではない。それならば高校から、と考えるのも親心だろう。

それに関連してだろうが、中学入試でも変更があった。今までは中高6年一貫コースの生徒は大学入試については国公立難関大学を目指すコースとして、龍谷大学への内部推薦をもらえなかったが、高校進級時に龍大接続コースへの変更もできるようになった。条件はあるようだが、志願者増の現実路線ではある。しかし京産大附属中学と同様の悩ましい問題は生じるでしょうね。

いっそのこと、京産も平安も他大学受験コースをなくして完全な附属校にしたらどうなんだろう?多分内部ではシミュレーションされているとは思いますが…

下の写真は龍大平安中学校のスクールガイド。大住学園学園卒園生です。なんかうれしい!





2020年8月28日金曜日

対面式塾説再開



そろそろ対面式の塾対象説明会が始まり出した。 

8月25日は同志社香里の塾説に出かけた。例年京橋のホテルで実施していたが、3密になるとの判断で京阪寝屋川市駅前の公共施設で実施。今日び当たり前のアルコール消毒、非接触型体温測定を経て会場へと入る。座席も間隔を空けて座るようにとの要請。こんなんいつまで続くんやろと思うと気が滅入る。そう言えば長いこと京橋の立ち飲みに行っていないな。やはり各人パーティションで仕切られた状態で立ち飲んでいるんだろうか。想像するだけでわびしい…

それはともかく塾説の内容。

校長の話は緊急事態宣言下、学校が休業中の時の様子を話される。いろいろ工夫をされたみたいだが、やはり学校は子供たちがいてこそのもの、という思いが伝わってきた。あって当たり前の学校、居て当たり前の生徒、居て当たり前の先生がなかったという経験は、ある意味それぞれの絆を深くしたのではないかと思う。

2020年入試も中学入試、高校入試とも受験生をしっかりと集めている。中学入試は特に後期試験の倍率が高くなったようだ。これを難化、難化と言ってしまうと来年度入試で敬遠され受験者が減ると困るので、そこにはあまり触れなかったが、五ツ木駸々堂の資料では確実に偏差値は2,3ポイントは上昇。ついに本家京都の岩倉に並んでしまった。

「系列校ならではの教育」を前面に出した説明は年々リアリティーと迫力を増しており、これなら保護者も納得、人気も続くだろう、と思う。

一方京都の岩倉さんはいまだ中入試の塾説はなし。これでは追い越される日が近いかも、と言ったところで「ウチはは偏差値のために教育しているのではありません!」的なことを言いそうやな。

写真はお土産にもらった同志社ロゴ入りマスク。立命館の塾説につけて行こうかな!




春恒例、2024年山城通学圏普通科中期選抜回し合格相関図

  春恒例、2024年山城通学圏普通科中期選抜回し合格相関図です。 昨年度とほぼ同様に上位校(大住学園が考える難易度順)からきれいに他校へと回っています(横方向)。そして第2順位への出願の仕方も一つ飛ばしで選択するのが確立したようです。城南菱創⇒西城陽、西城陽⇒久御山など。 が、...