2012年2月27日月曜日

女の子だし…

毎日曜日入園個別相談で出勤している。今年は特に中学受験コースの相談が多い。

中学受験は志望校の選択や日常のスケジュールの管理、精神面でのバックアップなど親が関与する部分が多いので、私が作ったパンフレットを使いながら1時間程度の説明をさせていただく。

最近はご両親で聞きに来られる場合も多い。父親はこの際子育てに積極的に参加しようと思われているのだろうが、やはり観念論が多く、具体的な話になると母親に話を譲ることになる。

先日何かの記事で妻が夫に対する不信感を持つきっかけの一つに、結局男親は子育てに対し最終的責任を取らない、というのがあったが、それがこの具体性の違いかも知れない。受験生を持つお父さん方、お母さんの意見を最大限に尊重してくださいよ。


さて、志望校選択の話になると「女の子だし…」というフレーズが結構出てくる。異性である男親が言うのはとりあえずおいといて、母親がこれを言うのはどうも引っかかりを感じてしまう。女性が女性であることを低く評価するのはどうなんだろう?

確かにオッッサンばっかりですが
 
一昔前の「男女平等」は男が上から目線で言っていた様な気がするが、現在の「男女共生」は本当に男女が対等に生きて行く時代になりつつあるのではないかと思う。子ども達を教えていて男女間で能力の差なんて感じない。それどころかへなちょこの男の子が増えてきたんじゃなかろうかと思うぐらいだ。


JRの運転士、、バスの運転手、男の職場とされてきたところにも女性の進出は増えてきた。まだ政治の世界では女性は少なく、これをもって所詮日本は男に都合のよい世の中だと批判する人もいるだろうが、それをまさに変えていくのも今の女の子達だろうと思う。

少子化で女性も社会に出て行かざるを得ない状況でもある。それならば「女の子だし…」は止めにして、「女性だからこそ」と中学受験を考えてみませんか。

2012年2月22日水曜日

私立中学

今日は大阪桐蔭中学校の音楽祭に行った。音楽祭と言っても内容は各学年クラス対抗の合唱コンクール。「そんなのどこでもやってますよ」、かも知れないが、なんと会場がクラシックコンサート専用ホールで、かのヘルベルト・フォン・カラヤンが絶賛したと言われる「ザ・シンフォニーホール」。確かに素晴らしい音響でした。

そんなゴージャスな場所で息子、娘、孫(おじいさん、おばあさんの参加も多かった)が歌うわけですよ。保護者にすればテンション上がりっぱなし。「これぞ私学!高い授業料払った分だけの値打ちはある!」と、納得されていることだろう。

校長は「若いうちに本物にふれる事は大事なこと。そのためにこのような贅沢な会場で開催している。」と言っていた。確かにいまだにホテルのフロントで緊張してしまう私の様な人間にとっては、若いときにこんな経験をしていれば、も少し物怖じしない人間になっていたかなとは思う。ちょっと意味が違うかな。

校長の話は確かにそうかなと思うが、もう一つの側面もあるはず。保護者が私立中学に何を求めているのかを知り尽くしているのだ。

この不況下、東京の中学入試では附属校の人気が落ちてきて、大学進学実績を出す学校が受験生をしっかりと集めたらしい。つまり投資に見合った実績を出すところに受験生が集まったということ。「めざせ東大、京大」の大阪桐蔭のキャッチフレーズはあまりにも即物的と思っていたが、いやはや時代を見越していたと言うべきか。

そして今日の音楽祭。公立中学との差別感というかセレブ感情をしっかりと認識させてもらえる。やはり投資に見合った満足感を得られるわけだ。

いや何もイヤミを言ってるのではないですよ。宗教校などではそれほどシビアに考えられていないかも知れないが、大部分の保護者はやはり費用対効果を真剣に考えている。そしてそれは進学実績、行事、躾と多岐にわたる。そこを理解せず、うちは昔からひいき筋の多い学校だからと胡座をかいていれば受験生は集まるはずもなし。その意味において大阪桐蔭の運営方針は批判はあっても保護者のニーズに適合してると思う。特に大阪人の。

ザ・シンフォニーホール
美しい歌声を聴きながら俗っぽいことばかりを考えていたが、合唱コンクールのレベルは素晴らしいものでした。だいたい40人も集まれば一人や二人ふざける者、やる気のない者が目に付くが、一人もいない。みんな真剣そのもの。感心した。これも保護者の満足感の内の一つだろう。

そしてコンクールの後のアトラクションでは全国大会で金賞を取る高校ブラスバンド部の演奏があった。170名ほどの部員が最高のホールで演奏する。クラッシック好きの私は感動して目が潤んでしまった。保護者も大喝采!

生徒達も自分の学校にプライドを持つだろうな。

今日は私立中学を堪能しました。

2012年2月21日火曜日

「とりあえずビール」、じゃあるまいし

ただ今新年度募集の真っ最中。今年はなぜか中学受験コースの申し込みが多い。塾は初めてという方のほうがもちろん多いが、今までになく他塾からの転籍者が増えている。

ご存じの方もあると思うが、松井山手界隈は塾銀座(「~銀座」。この表現ももはや死語か)状態。京都の二大大手さんもしっかりと出店されている。悲しいかな大手が来れば「とりあえず」はそちらへと流れができる。しばらくすれば、「なぁーんだ」で、また私たちの様な地域の塾へと流れが戻ってくる。

でもこの間が辛いんですよねー。

転塾はやはり大きな決断になるので、最初は重い雰囲気で相談が始まる。しかし、「今、お子様はこんな状態になっていますよ。」、「このままではこんな状況になりますよ。」と、今までの経験からの判断をを正直に述べさせて頂いたら、保護者の不安とぴったりと一致したようで、そこから後は在塾生の保護者面談のように話が進む。いや堰をを切ったように話をされると言った方がいいかもしれない。

どうも保護者のお話をお伺いする機会も少なかったようだ。中学受験って親にも結構ストレスがかかるのに、それはないでしょと私は思う。

あまり書き続ければ営業的ネガティブキャンペーンになってはしたないので(もうすでにはしたないか!)この辺にしておくが、年度替わりのこの時期不安に思っている保護者は結構いらっしゃるでしょうね。

ちなみに当学園から他塾へ行った塾生はいません。やはりはしたないか。

2012年2月18日土曜日

フルカラー入試問題

今日の午前中は京都市内へ。チラシやテスト問題を刷る、昔風に言えば輪転機がそろそろ限界なので、セールスのお誘いに乗って展示会に行った。

フルカラーの高速インクジェット式印刷機をしきりと勧められるのだが、カラーコピーほどではないものの、当たり前の話白黒印刷よりはやはりコストが高い。今日び過当競争の印刷屋さんにデータだけ送って印刷してもらえば、結構安くつく。自前で印刷機を持つ必要があるのかどうか…?

迷っているとたまたま居合わせた友人の塾の先生が「西京附属中学のテスト問題って、資料がカラーでしょ。塾が出遅れてはダメじゃないの。塾でやるテストもカラーが必要かも。」

ここで印刷機購入の話は頭からすっ飛んでしまって、あらためて入試問題について振り返ってみた。考えれば理科や社会の入試問題、フルカラーであってもいいはずだ。たとえば理科のリトマス紙やBTB溶液、フェノールフタレイン溶液、文章で「この色になりましたが…」と書かずに、色の着いた「資料を見て答えなさい。」なんて尋ねた方が、知識、観察力の両方が問える。社会の資料にしても子ども達は学校の資料集でカラーで見ているのに、入試では白黒というのもおかしな話。

これすべて入試問題は白黒という問題意識のない過去からの踏襲と、単なるコスト削減かもしれない。

私立中学、私立高校の先生方、他校に先駆けて入試問題もカラーで出題したらどうですか。インパクトが違いますよ。受験料2万円もいただいているんですからそれぐらいはできるでしょう。なんなら私がコストパフォーマンスの高いフルカラーの印刷機を紹介します。

入試問題をカラーで印刷するかしないかで次年度の募集に「白黒」がつきますよ。え~、お後がよろしいようで…

2012年2月14日火曜日

うーん、まだいたか!

しばらくこの日記を休んでいた(本当はズボラ)時の出来事を思い出して、今さらながらの感はあるがご報告。

昨年11月6日に実施した「関西私塾の会主催:第17回私学個別相談会」での出来事。私は現在会長を勤めているので、開会の際には参加して頂いている私学の先生方に感謝の言葉を述べ、また塾側から私学にたいして期待したいこと、そしてよきパートーナーシップを継続したい事などを短く申し上げた。当然の事かなと思っていたし、ほとんどの私学の先生も好意的に聞いて下さっていると思っていた。

が、しかし、私が話している最中からポケットに手を突っ込んでいるわ、話が終わる前に着席するわの先生が一人いた。私の話が下手で聞くに堪えなかったかも知れないが、大人の社会でその態度はないんじゃなかろうか?

まあ、それだけなら私の不徳の致すところと反省もするが、相談会の最中に行方不明になって相談者を待たすのはいかがなものか。一般企業なら怠業で懲罰ものですぞ!

どこの私学の先生も相談会から入試が始まっているとでもいうような緊張感、さらにはすでに自分とこの生徒の保護者面談をしているような雰囲気で親身に相談していただいているのに、まだこんなヤツ(失礼)がいたのかとあきれてしまった。渉外担当の先生じゃないのに休日にかり出されてよほど虫の居所でも悪かったんだろうか?しかし社会人のやる事じゃないし、ましてや一応は「先生」と呼ばれる者のやる事じゃない!

自分の行為によって学校の評価を下げていることに気づかないのか。そうか何か不満があって学校に仕返しでもしているのか?しかしこんな先生を相談会によこす学校も学校だわな。仕返しされても仕方がないほど間抜け(失礼)

相談会の終了時には相談会についてのアンケートを各先生に記入していただくのだが、アンケートの各項目には一切回答せず、「意味のない挨拶をするな」と、書いてあった!

こんなヤツ(失礼)に教えられた生徒ってどんな子に育つんだろう?保護者面談では上から目線で一方的な話ばかりをするんだろうな。

「学校の常識、世間の非常識」とはよく言われることだ。私は私学についてはそんなことはなくなってきたと思っていたが、まだ時代錯誤な教師はいるのだなと残念に思った。こんな教師を置いている学校はいずれ自然淘汰されるから放っておいてもいいのだが、他の私学も同様に思われれば迷惑な話だ。

どこの学校?京都の学校はそんなはしたないことはされません。大阪の学校は私に直接意見を言ってくださいます。奈良の学校はほとんどが良識的です。
http://osumigakuen.no-ip.info/shi/index.htm

2012年2月12日日曜日

「COSTCO」頼み

年が明けてから、中学入試、高校入試の追い込み、新入園生募集とで休日はなかった。さすがに連休の1日は休もうと今日は完全休業。昼ぐらいまで寝ていた。

しかし起きたところでやることもなし。結局事務所に行って片づけもの。たまっていた過去の請求書やら領収書を保管義務期間を確認しながら選り分ける。5年も7年も置いとく必要あんのかいなと思いながら一枚一枚をあらためて見直せば、経営は経費なりと思うほどいろいろと支払いをしてきたことが理解できた。これがなけりゃなぁ…

個人情報が分かるようなものは当然シュレッダーにかけなければいけない。うなりを上げてシュレッダーに書類が吸い込まれていくのはある種快感だが(変?)苦痛になるほどの量が出てしまった。ぼちぼちやりますか。

作業が終わってワインでも買いに行こうかと表を見れば大渋滞。山手教室の前の道は昨年末に「COSTCO」ができて以来週末、休日は慢性的に車が混むようになった。いつかは収束するのかこれが常態となるのかは分からないが、しばらくはこの状態が続くのだろう。

でもいいことも。渋滞中の車内の人が結構わが塾を見ている様子。こりゃチャンスだと道路際に「新入園生募集中」のお知らせ看板を出しておいた。しかしなんか地元以外の車が多いような気がする…

2012年2月10日金曜日

お久しぶりです

たぶん最後にこの日記を書いたのは昨年の10月末だったと思う。第2回京都山城個別相談会、第17回私学個別相談会等の準備が忙しく、ホームページのリニューアルの話しも出てきたので、書きそびれていた。

年賀状やメールで日記はどうなっておるのかとのご質問もいただき、読者にすまない気持ちでいっぱいだった。なんて、値打ちのある日記でもあるまい。

まだ未完成だがホームページもここ数日で形になってきて、やっと私の日記も書き込める状況になった。前のホームページでは単に私が何かを書いているだけのものだったが、今回はブログの形式になり、そのブログにはなんやかやと機能がいっぱい付いているらしい。無料でなんでここまでサービスしてくれるのかしらと、下品な私はついついウラを考えてしまう。

そのホームページを作ってくれているのが30代の若いビジネスマン。

「吉川先生いいですか。これをこうしてあれがああなるからそれがそうでしょ」とカタカナの方が多い日本語で使い方を説明してくれる。分かったふりをしてうなづく自分が情けない。

少し前にパワハラ(パワーハラスメント)の中には部下がIT音痴の上司に対するものも含まれるとの記事があったが、その状況が良く理解できた。もちろんウチの担当さんはそんなことないですよ。

まあ、これからブログの使い方を習得しながらぼちぼちと書いていきます。

春恒例、2024年山城通学圏普通科中期選抜回し合格相関図

  春恒例、2024年山城通学圏普通科中期選抜回し合格相関図です。 昨年度とほぼ同様に上位校(大住学園が考える難易度順)からきれいに他校へと回っています(横方向)。そして第2順位への出願の仕方も一つ飛ばしで選択するのが確立したようです。城南菱創⇒西城陽、西城陽⇒久御山など。 が、...