2012年2月22日水曜日

私立中学

今日は大阪桐蔭中学校の音楽祭に行った。音楽祭と言っても内容は各学年クラス対抗の合唱コンクール。「そんなのどこでもやってますよ」、かも知れないが、なんと会場がクラシックコンサート専用ホールで、かのヘルベルト・フォン・カラヤンが絶賛したと言われる「ザ・シンフォニーホール」。確かに素晴らしい音響でした。

そんなゴージャスな場所で息子、娘、孫(おじいさん、おばあさんの参加も多かった)が歌うわけですよ。保護者にすればテンション上がりっぱなし。「これぞ私学!高い授業料払った分だけの値打ちはある!」と、納得されていることだろう。

校長は「若いうちに本物にふれる事は大事なこと。そのためにこのような贅沢な会場で開催している。」と言っていた。確かにいまだにホテルのフロントで緊張してしまう私の様な人間にとっては、若いときにこんな経験をしていれば、も少し物怖じしない人間になっていたかなとは思う。ちょっと意味が違うかな。

校長の話は確かにそうかなと思うが、もう一つの側面もあるはず。保護者が私立中学に何を求めているのかを知り尽くしているのだ。

この不況下、東京の中学入試では附属校の人気が落ちてきて、大学進学実績を出す学校が受験生をしっかりと集めたらしい。つまり投資に見合った実績を出すところに受験生が集まったということ。「めざせ東大、京大」の大阪桐蔭のキャッチフレーズはあまりにも即物的と思っていたが、いやはや時代を見越していたと言うべきか。

そして今日の音楽祭。公立中学との差別感というかセレブ感情をしっかりと認識させてもらえる。やはり投資に見合った満足感を得られるわけだ。

いや何もイヤミを言ってるのではないですよ。宗教校などではそれほどシビアに考えられていないかも知れないが、大部分の保護者はやはり費用対効果を真剣に考えている。そしてそれは進学実績、行事、躾と多岐にわたる。そこを理解せず、うちは昔からひいき筋の多い学校だからと胡座をかいていれば受験生は集まるはずもなし。その意味において大阪桐蔭の運営方針は批判はあっても保護者のニーズに適合してると思う。特に大阪人の。

ザ・シンフォニーホール
美しい歌声を聴きながら俗っぽいことばかりを考えていたが、合唱コンクールのレベルは素晴らしいものでした。だいたい40人も集まれば一人や二人ふざける者、やる気のない者が目に付くが、一人もいない。みんな真剣そのもの。感心した。これも保護者の満足感の内の一つだろう。

そしてコンクールの後のアトラクションでは全国大会で金賞を取る高校ブラスバンド部の演奏があった。170名ほどの部員が最高のホールで演奏する。クラッシック好きの私は感動して目が潤んでしまった。保護者も大喝采!

生徒達も自分の学校にプライドを持つだろうな。

今日は私立中学を堪能しました。

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