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6月, 2016の投稿を表示しています

SEIKAのSEIKAI

6月9日付の新聞の記事と教育関係者に送られてきた文書で華頂女子中学の来年度募集の停止と高校音楽科の募集停止を知る。 厳しいようだが私としてはかねてよりあり得ることと思っていた。逆に言えばなぜ存続できるのかが不思議な状況だった。 採算度外視でも存続できる理由としては、存続自体が宗教的実践であり、その意味で宗門、法人からの援助があるのかなと勝手に思っていた。 しかし来世はともかく現世はそれほど生やさしくはないようだ。普通の企業と同様に経営的判断で継続は困難とのこと。 コース変更や、進学校への方向転換。いろいろやってみたがやることなすこと裏目裏目の感じ。 数年前仏大の教授が校長に就任し、今回が最後の改革、これが失敗すれば先はないと背水の陣の覚悟を語っておられたが、2,3年でその校長も辞任。おっしゃるとおり先がなかった。 新聞によると高校普通科は「当面の間継続する」との文言。これは時期が来れば募集停止すると言ってるのと同義。道義的責任として今春入学した中1を送り出すまでの命運か。 募集停止のつもりはないとしても、発せられた言葉が一人歩きすればもはや華頂に求心力はなし。存続するつもりがあるならばいかがな表現かと思う。少なくとも塾の先生は、収束するかも知れない学校に塾生を送り込まないだろう。 翌10日は京都精華女子改め共学となった京都精華学園の塾対象説明会。 遅ればせながらの共学化で、さてどうなることかと心配したが、高校は定員割れ状況から一気に定員84名超の入学者。昨年から比べると100名近くの増になった。中学も50名の定員を充足。これもここ10年ほどはなかった状況らしい。 女子校の最後の砦が共学化言うのはパラッドックスであるが、正解であったわけだ。 ここの説明会はいつもとてもまじめで誠意は伝わるがなぜかジミで暗い。 しかし今年は多くの入学者が来てくれた安堵と自信でまじめさに明るさが加わる。聞く方も疲労感が少ない(失礼)。 たぶん今年のオープンスクール、学校説明会はとてもいい雰囲気で開催されるはず。いいサイクルが出来るだろう。 業界で言うところの2年目のジンクス、つまり改革の年は集まっても次の年はしんどいということを心配されていたが、地味な誠実さの蓄積がそのジンクスを打ち破るであろうと思う。 華頂女子と京都精華女子。我

2016年塾説シーズンイン。ノートルダム女学院から。

5月上旬より来年度入試に向けての塾対象説明会が始まる。この時期は大学進学実績の報告,中学入試、高校入試の結果報告、在校生の現状報告というのが定番。来年度の入試に付いての詳細は秋の塾対象説明会のコンテンツ。 それならば秋に一括して説明すればお互い手間と時間と費用も省けるというものだが、人間社会、そう合理だけで成り立っている訳ではない。話しを聞く回数が多ければやはりその学校の情報は多くインプットされる。もっと分かりやすく言えば衰えた脳でも忘れにくい! 相手も分かっているからお彼岸じゃないが春秋2回実施がなかなか減らない。 まあ、お世話になっている先生方に会うことは嫌じゃないので楽しんではいますが。 さてすでに数校の塾説に出席したがいい意味で印象に残ったのが(悪い意味で印象に残ったのは後日)ノートルダム女学院。今年から立ち上がった「グローバルイングリッシュコース」の授業を見学する。 "LiD"="Learning in Depth" 訳せば「深掘りして学ぶ」となるのだろうか。中1から1人ひとりがそれぞれのテーマ、例えば”Japanese History”を掲げ、それについて調べながら内容を英語に直し、数人のチームの中でそれぞれのテーマを発表し合う。最終的には英語でのやりとりになるんでしょうね。 LiD Workのサンプル。調べたことを英語で表現しこれを継続、深化させていく。 同じテーマならば生徒間で強弱がが付くかも知れないが、1人1人のテーマが違うので1人1人がエキスパートとなれる。引っ込み思案な子でも、自信が持てるかも知れない。調べて発表。今望まれている"Active Learning"にもつながる。 ネイティブの先生がつきっきりで、あちこちのチームから声がかかっていた。 まず公立の授業では絶対あり得ない。それと他の私学でも同じようなグローバルを冠した名称で英語教育に力を入れてますよという学校はあるが、ちょっと先を行ってるかなという印象を持った。英語の実力は確実に伸びると私は思う。 塾説の合間に今年は「和中庵」というノートルダムの原点とでもいう建物を見学する。戦後4人のシスターが日本に布教のためにやってきたとき、近江商人の藤井彦四郎という豪商が寄付したらしい。この建物