2012年6月28日木曜日

府立三題

21日水曜日は洛北高等学校附属中学の塾対象説明会。保護者対象学校説明会として聞けば完璧。でも塾対象説明会の目的ってちょっと違うんですよねぇ。どれだけいい教育をしていても受からなければその学校に入れないんです。どこまでどのようにすれば合格できるかのヒント(データ)を教えてくれるのが塾説のはず。

「それは言えません」「それを答える立場にありません」「総合的判断です」の繰り返し。

いえ、実は昨年の経験からこのような返事が返ってくるのは織り込み済みなんですが、少しはこなれたかなと思っての皆さんの質問。私なんか最初からあきらめていて「あの適性検査の問題は意味不明で社会迷惑だ!」と質問じゃなく意見を述べておいた。

でも担当の主席副校長さんって、本当にいい先生だなと思う。だからそれ以上突っ込めないんだなぁ。

26日火曜日は京都すばる高等学校の塾対象説明会。昔の府立商業。4コースの専門学科がある。今や社会はあらゆる分野において高度になっており、高校だけのスキルの習得では通用しない状況。またネコもしゃくしもと言えば失礼だが、多くの高校生が大学を目指す状況になっている。その中で高卒を前提としていた商業専門学科の先行きは…

多分そのようなことは先刻ご承知での説明会だろう。職業的専門学科として、職業、つまり人が働くとはどういう事かを生徒達に教えながら、高度化した社会の中で次の段階へとどうつなげていくか、大学進学も含め高校だけで完結しない教育への転換を模索をしているように感じた。

授業見学では皆さん集中して授業を聞いている。躾け教育がしっかりしているのはかねてより定評(一説には厳しすぎると!)。「社会に出て困らないように」「社会に出ればもっと厳しい」「就職して後輩達に迷惑をかけないように」。実社会からのフィードバックは教育的お題目の躾け教育とはリアリティが違うと感心した。

合格の目安はオール3プラスα程度だと思う。しっかりとした職業観、世間に出ても困らない躾が身に付くと考えればお勧めかも。そして専門学科枠や推薦入試でお得な大学進学への道もあるみたい。

27日水曜日は嵯峨野高等学校こすもす科。理系の「西京エンタープライジング」、文系の「こすもす」なんて意図的かどうかは知らないが、一時期言われたことがある。また平仮名の「こすもす」は女の子になじみやすいとか。

今年から文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に認定されたようで、この際何か理系の学校と思われたいのかなとでもいうようなプレゼンテーション。いえそれはそれで結構なことなんだが、よこしまな私は、京大の合格者数増やすのは工学部が一番楽だしねー、とか、堀川と同じカードは手に入れたな、なんてアカデミックじゃない詮索をしてしまう。

最初の校長挨拶ではわざわざスクリーンに「嵯峨野トピックスその3」、として「斉藤校長留任」と写しだす。これは宿敵市立堀川高校荒瀬校長、西京高校関目校長の両カリスマ校長が引退したことに対するジョーク。

はい、私こんなん大好きです。しかしきょとんとしてた塾の先生もいたな。府教委vs市教委、やっぱり対抗意識はあるんだなーと再確認。

説明会後の授業見学。皆さん本当に落ち着いて授業に集中しています。そしてもう決して新しくはない建物も掃除が行き届いています。いい感じ!

京都府立高校のトップ校の貫禄がありました。

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