2012年5月11日金曜日

公立を定員割れに陥れた「躍進」学校!?

今日10日は京都橘中学校・高等学校の「入試結果・進路結果報告会」。分かりやすく言えば「塾対象説明会」。業界用語で言う「塾説」。

今シーズン初めての塾説になる。

会場で久しぶりに顔を合わせる塾の先生方とは「お久しぶりです。今年もお互い頑張りましょう!」のやりとり。「塾生募集に頑張りましょう。」なのか、「塾生達の志望校合格に頑張りましょう。」なのか、「塾業界人みんな朝弱いけど辛抱して塾説頑張りましょう。」なのか分からないけど、とにかく頑張りましょうでシーズンイン。

昨年の「大躍進」千社札
昨年のこの報告会は「大躍進!東大・京大合格!」で終始したような(ちょっと言い過ぎか)はしゃぎすぎの感じがしたが、今年はさりげなく(いや、そうでもなかったか)京大・阪大4・神戸3・広島、国公立合格39との報告。現役合格率は90%と結構高い。

今年こけるのと、伸びるのとでは去年の東大の評価が大きく変わると思っていたが、今年の実績で昨年がまぐれでないと証明された。先生方もほっとされたことだろう。今年も東大を受けた生徒がいたらしいが1.3点及ばずで不合格だったらしい。残念!

報告会は聞き手をよく意識して、すなわち塾の先生が聞きたいところを想定してよく練られたものだった。塾説の資料がいいことと学校がいいこととは直接関係ないかも知れないが、相手の立場になって突き詰めて考える姿勢は、生徒、保護者に対しても同様であるはずだ。塾説の資料からでも、面倒見の良さが伺われる。

今春の入試は志願者が昨年比565名増、入学者も124名増と大盛況(言葉の選び方が不適切かな)だったらしい。校長は、京都府の『あんしん就学支援制度』等の浸透で他校も入学者を増やしているので、慢心してはいけない、と言っていたが、まさにこの危機感こそが京都橘の躍進の原動力だと思う。(でも少しにやけておられたが)

説明会の後半は国公立進学コースの先生と、中学部の担任による授業の実践報告。少し時間が長い気もしたが、若い先生が熱心に報告する様子は好感が持てたし、内容も納得できるところが多かった。こんだけまじめならそりゃ生徒もついてくるだろう。

来年は中高一貫生が初めて高校に上がってくるので高校からの募集定員が減る。進学校として評価も上がってくる中、定員減となるとさて来年の合否ボーダーはいかに。橘を志望校にする皆さんはしっかりと勉強する必要がありますよ。



みんな明るいです。これもこの学校の校風かも。
 
説明会の後は授業見学。皆さん明るくまじめに授業を聞いていました。授業態度で心配するような学校では、もはやありません。すれ違う生徒も「こんにちは」と挨拶をしてくれる。

写真は中学1年生の社会の授業。当学園の卒業生もいます。私の顔を見て目が点になっていました。嬉しかったのか、逃れられない絶望感を持ったのか…

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