昨日29日は龍谷大学付属平安中学・高等学校の塾対象説明会。いつもは学校で実施されるが、今年は校長が変わり入試・募集の執行部が刷新されたので、そのお披露目も兼ねて市内のホテルで実施される。
高校入試は値頃感のある龍谷大学付属人気と国の就学支援金、府の「あんしん就学支援制度」の効果でしっかりと受験生・入学生を集めている。ここ数年は京都の勝ち組高校の一つに必ず入っている。
しかし中学校は必ずしも成功しているとは言えない状況。失礼ながら6年預けて龍谷大学ではコストパフォーマンスはいいとは言えないし、中学3年間は国や府からの補助も一切なし。つまり中学で集められないと言うことは、授業料を全額出してまで行かせる進学校としての価値はない、と評価されているということだ。この様な状況のもとで国や府の施策が変化すれば、高校の人気もどうなるか分からない。
多分そのことに気づいているのだろう。この際大胆な執行部の責任者の変更とシステムの変更があった。ここ数年「変える、変わる」と言っていたが、実際そう変化がなかったのが正直なところ。特進クラスであるプログレスコースも進学実績で大きな変化はここ数年なかったし、中高一貫コースの座標も明確ではなかった。
今回は各コースの色分けを明確にして、アスリートは「目指せ甲子園」、クリエイトは「めざせ龍谷大学のリーダー」、プログレス、中高一貫は「目指せ国公立、難関私学」となった。各コースの役割を明確化することによって、「龍谷大エスカレーター、支援金」バブルからの脱却を狙っているのだろう。
中高一貫、高校入試の責任者も若い先生に変わり、緊張した面持ちで説明をされる。情熱と誠実さを感じ好感が持てるとともに、今回は本当に変わるだろうと予感した。
説明会の最初には法衣を着た前校長が相談役として挨拶をされる。宗教校としての平安の理念、指導をはっきりと打ち出された。ここまで明確に宗教校を全面に出された挨拶は少なかったように思う。私は京都の宗教校はもっと宗教色を前面に出されてもいいと思っていたので、わが意を得たりとしっかりと聞かせていただいた。だって、宗教の話しをしない宗教校なんて実は存在意味がないでしょう。やはり法衣を着た新任校長も子ども達に「宗教的な物の見方」を身につけて欲しいと言っていた。他者の命を尊重し、自らの命を大切にし、そして自らの天命を知り、それに向かって強く努力できる子が育てば宗教校の理想なんだが。
後、塾の先生を立てる表現もちりばめられていた。今までの口の悪い渉外担当の先生(いえ、私は好きなんですが)から比べれば、塾の先生がた大いに満足されていたでしょうね。
あれもこれも、新任のやり手経営企画室長・校長補佐の先生の戦略でしょう。だから今度は確実に変わるはず。
2012年5月30日水曜日
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