何もこの日記、塾対象説明会の「食べログ」じゃないんだが、行った以上は何か書きたくなりますよね。
今日9月4日は京都橘の塾対象説明会。校長の日常会話的言葉使い、つまり塾にあまりにもへりくだる表現なしに、しかし塾への気遣いを感じさせる挨拶から始まる。少しの反省を交えながら、目標に向かい着実な進歩を遂げている現状報告、そしとさらなる努力目標を掲げる。ウーン、絶妙な話術。危機感と現状報告と将来展望。この学校の説明会の伝統的手法。勉強になるなぁー。
後に続く入試広報部長のプレゼンテーションもほぼ完璧。いわゆる「かまない」事に関しては食べログの評価どころか、ミシュランの三つ星も確実。そしてパワーポイントの資料も相当練られたものだろう。こちらが突っ込むことがないぐらい塾の視点に立って作られている。
塾説の資料の良し悪しと学校の良し悪しは関係のないこと、といえばそうかも知れない。しかし私も資料を作ることがあるが、分かりやすい資料を作ろうと思えば、本当に相手の立場になってものを考えることができなければかなわない。そして自分に都合のいいように資料を作ろうとしても、どこかで破綻する。いい資料は真実に近くなる。つまり都合の悪い事実も含まれる。
分かりやすい資料とはすなわち誠実であることかも知れない。この誠実さは、生徒・保護者への対応に通じる。だから塾対象の分かり易い資料は、実は学校の評価と関係があるものと思うのだ。そして京都橘の人気に私は合点がいく。
資料の分かり易さで言えば8月30日に実施された京都産業大学附属で使用されたものも素晴らしかった。例えば大学合格実績は延べ人数で発表される場合がほとんどだが、ここは大学進学(入学)実績も示される。他人が稼いだ合格者数など無意味。実際最終的に一人一人の生徒達がどの大学に入学したのかがきちんと示されている。クラス別の進学状況も意地悪く見れば「その程度?」と思われるかもしれないが、あえて掲載している。塾との信頼関係の中で、すべて見てくださいという姿勢なんだろう。したがって私たちも安心して保護者に説明できる。つまり誠実な資料だ。
後、例えば特待生も実際何人いるのかも分かりにくい学校もあるが、こちらが聞きたいと思うような事はすべて資料として準備されていた。あたかも資料作成アドバイザーとして塾関係者がついているのではないかというようなものだった。やはり相手の立場に立ってものが考えられるスタッフがいるのでしょう。そしてこの学校のプレゼンテーターの副校長も「かまない」三つ星。
資料完璧の京都橘も京都産業大学附属もどちらも人気校。加えて京都産業大学付属は新校舎、京都橘高校は附属中学生が上がってくるので定員減。どちらも来年は確実に難易度が上がります。受験生の皆さんはさらに一層の努力が必要ですよ。
2012年9月5日水曜日
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