2012年9月7日金曜日

元気な女子校

今日9月6日は奈良女子高校の塾対象説明会。ここ数年は文化遺産級の奈良ホテルを使っての説明会だったが、新校舎のお披露目もあって学校での開催。歴史を感じさせる古い建物も好きだが、やはり新築はいいものです。

新校舎内にある多目的ホールとでも言うのか「やわらぎホール」と名付けられた会場で説明が始まる。女性校長、という表現が性差別的表現なら校長である女性、と言い換えるが、その校長先生の挨拶から始まる。本当に生徒を大事にしてる気持ちが伝わってくる。以前「生徒達は学校の宝物です。」と言い切った言葉にブレはない。キャリアウーマンとしても生徒達の尊敬を集めているだろう。

また女子校は男女の役割分担がないので誰もがリーダになれる可能性がある。おとなしかった子が大きく変わった例もあると話されていた。男女共同参画社会、女性の社会進出は、実は共学ではなく女子校出身者によって実現されるのかも知れない。

今年から普通科ではあるが7つのコースを作って授業を展開している。センター受験コース、文化未来コース、エレメンタリーミュージックコース、スポーツサイエンスコース、パティシエールコース、イラスト・デザインコース、保育コース。名前を聞いただけでは意味不明。

専門学科ではなくあくまでも普通科なので、国数英理社の科目についてはコース混合のクラス別授業で、コースの授業についてはコース別に特定の曜日に授業を実施する方式。座学だけではなく、コース別の体験授業により、先生とのかかわり、友人とのかかわり、先輩後輩とのかかわり、地域とのかかわりを通して何のための勉強かを実感させ、またコミュニケーション能力を高めるのが目的と理解した。今日の説明でも「面倒見のいい学校」とはあえて言わず「かかわりの多い学校」と表現していたように思う。

例によって先生やら生徒達が前で実践報告してくれる。最初のエレメンタリーミュージックコースはコースの先生によるバイオリンとピアノのデュオでタンゴの演奏。先生という意味でのプロでなくプロの演奏家としてのレベル。素晴らしい演奏の後で「子ども達にはこう指導して、みんな頑張って今ここまで来ています」と言われりゃ納得せざるを得ない。

次のスポーツサイエンスコースはクラブ活動で頑張っている生徒もいるのだろう。バスケ、バレー、卓球、ソフトボールのユニフォームを着て前に整列してくれる。はい、とってもたくましいです。コース部長の先生も見るからにスポーツマン。この生徒達をもっと伸ばしてやりたいと、熱く訴える。ちょっと強面だが生徒達との信頼関係は十分感じられた。

保育コースでは生徒がずらっと並んで、この学校を選んだ理由や、授業の様子など一人一人話してくれる。その中で「中学校で勉強はあまりできなかったがこの学校でていねいに教えてもらい勉強ができるようになった。一番驚いているのは自分ではなくお母さんです。」、と言った生徒がいた。母親の気持ちよく分かります。母親が驚いてくれた本人も嬉しいでしょう。ちょっと私感動してしまいました。これぞ学校のあるべき姿だ。

パティシエールコースはバタークリームを使ってのデコレーションの実演。今年はフジテレビの「スイーツ甲子園」に出場するらしい。甘い物が似つかわしくない容貌のコース部長が生徒にインタビューする。面白い。

てな、状況で7つのコースすべての説明があった。うまいこと生徒を使いやがってと思うが、この学校でどんな風に生徒が生活しているのかがよく分かった。そして不器用な先生と愛校心一杯の生徒とのやりとりのなかで、小規模な学校の良さ、つまり生徒と先生との距離が近い、一人一人に目が届いている、そして生徒と先生方の仲のいいことがうかがい知れた。これが私学というものだろう。

最後にあった理事長の話は、変動する社会情勢の中で奈良女子に求められているもの、奈良女子から発信すべきものを精査し特徴ある教育を展開していきたいというものであった。決して上滑りの理念論でなくリアリティのある目標のように私には思えた。

同じ女子校でありながら昨日のどこぞやの学校とは大違いだな。しつこいかな?

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