公立高校、昨年は中学卒業者増にもかかわらず定員を増やさなかったし、また今年も800名の定員減。公立不戦敗状態が今年も続く。教育委員会から各私学に受験生の引き受けお願いしますよとの通達もあったらしい。
背景が楽しいです |
さぞかし会場はあふれかえっていることだろうと思ったが、私が行った時間はそうでもなかった。やはり全入場者数は昨年より少なかった模様。大幅減というわけではないが、主催者側にとっては目論見が少し外れたかも知れない。でも学校単位で見ると昨年比1.5倍の所もあったらしい。全体として私学指向の風が吹いているかどうかの判断は難しい。
会場を後にして定例会。10月28日(日)実施の「第3回京都山城進学個別相談会」、11月4日(日)実施の「第18回私学個別相談会」に付いての打ち合わせ。塾団体が主催する京都で唯一の説明会だ。成功しなければ塾業界のメンツに関わると思えば、心理的に結構厳しい。塾業界の皆様、ご協力よろしくお願い致します。
講師の平井正朗先生 |
定例会の後は「勉強会」。会の行事として春には「マナー教室」、夏は「大学訪問:龍谷大学」を実施。秋の勉強会は昨年に引き続き私学の先生を講師に招いてセミナー。今年は龍谷大学付属平安中学・高等学校 校長補佐 平井正朗先生にお願いする。
先生は英語教育のエキスパートでもあるので、「高校入試と大学入試問題の相関(英語)」と題しての講演をしていただいた。精緻なデータと的確な分析、そして将来展望。学ぶべき所が多かった。また業界ネタもちらほらと。これも面白い。あっという間の1時間30分だった。
勉強会の様子 満員でした |
業界紙の取材が2件あり、また塾業界の有力者も参加されて賑やかな勉強会となった。
9月10日、月曜日は京都成章の塾対象説明会。若手校長自らが最初から最後までパワーポイントを使って説明する。「いつまで校長が募集やってんねんな?」の声もあるらしいが、トップが責任を持って説明する手法は他の学校もやってみてはと思う。校長のすべき仕事はそんなことではないという反論がすぐ聞こえそうだが、じゃあ校長のすべき仕事はと聞いてみたい気もする。集まらないことを嘆くだけなのか?
50分間の説明。他校に比べれば異例に短いが、聞きたいことが十分に伝わる。それはやはりトップの校長自らが自分で作成した資料を使って、相手の立場に立って、自分の言葉で話すからだろう。
大学「合格」実績ではなく、クラス別大学「進学」実績を載せるのはこの学校ではずいぶん前から当然のこと。また生徒がどのような判断でその大学を選んだのかまで話しをされる。つまり校長が生徒一人一人を知ってると言うことだ。これは保護者にとっては学校に対する大きな信頼につながると思う。だって校長がそこまでやりゃ、他の先生だって同じはずだもの。
今回感心したのは「今抱える課題と対策」という報告があったこと。内容は、授業のシステムが確立し、受験生も一定レベルの子達が入ってくると、そこからは変化のない循環が始まってしまうということ。つまり進学実績の大きな伸びは望めない。進学実績が伸びないことは中堅進学校としては致命的なこと。これは自らが言う必要のない不都合な事実のはず。あえてその部分に触れ、対策として土日完全週休2日は守るが、長期休暇を廃止し、結果総時間数122時間増になったとの報告。中学生が聞いたらえーっと言うだろうが、成章を選ぶ子なら特に問題はないか。
今春多くの入学者があったにもかかわらず、それに安穏とせず貪欲に改革を進める。こりゃまた集めるな!
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